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アナログ・レコードは永遠に不滅です!(5) さて、アナログを聞き始めるには..

 かつてCDが音楽市場を席巻した時、消滅の危機に瀕したのがアナログ盤。ところがどっこい、姿を消し始めたのはCDで、レコード人気が再燃している。新作のみならず名盤再発も活性化され、半世紀以上昔に発表されたオリジナル盤やレア盤にいたってはプレミア価格を超えて投資対象にまでなり始めている。その魅力って? それを満喫するには? 宝物に磨きをかけるにはどうすればいいの? という方法までを紹介していこう。

第5回 レコードを聴くには、どこから手を付ければいいか?

 これまでアナログ・レコードに縁のなかったみなさんに、「レコードってなに」って話から、様々な種類のレコード・フォーマット、SP、シングル、EPやらLPの説明が終わって、さて、それでは「そんなレコードを再生して、そこに封じ込められている音楽や音を聞くにはなにが必要か」と話は転がっていきます。そのために必要なのは、まずはレコード盤の溝に刻まれた音を拾い取るレコード・プレイヤーが入り口。そして、その音を増幅するアンプ(本来の英語ではamplifierで、増幅器、あるいは、拡声器という意味となります)を経て、実際に音を鳴らすスピーカーが続きます。いってみれば、それが本来アナログな音をアナログで聞くための三種の神器のようなもの。そのすべてをそろえるとなるとけっこう散財することになる... ってのは、言うまでもない。というので、ここで敷居が高くなって「無理だなぁ」と躊躇する人がいても当然でしょうな。

 とはいっても、安く押さえる方法はいくらでもある。多少の金がかかってもずっと末永く使っていけるという意味で考えると、さて、それほど高い買い物かと疑問を感じることもなくはない。なにせ、筆者のスピーカーは40数年前に入手した骨董品のようなもの。しかも、直径16cmのフルレンジの(中、高、低音をすべて一緒に聞かせる)スピーカー・ユニットを友人が作ってくれたボックスに埋め込んだハンドメイドなんだが、実にいい音で鳴ってくれるのだ。レコード・プレイヤーも購入から40年超となる。確か、当時のサラリーマンの月収の2〜3倍の値段ではなかったかと思うが、充分元は取れているだろう。もちろん、よりいい音で聞くために、これまで幾度か、カートリッジ(レコード針が付いているアームの先端部分)を買い換えてはいるが、その土台となるターンテーブルがしっかりしていれば、これで十二分なのだ。

 では、なにを買うか? なにからそろえていくか? ってのが問題。もちろん、大瀧詠一の名曲で、ウルフルズにもカバーされた「びんぼう」に出てくるように「宝くじ、買って十時、あたって余った金がザクザク...」だったら、なにも悩むことはない。高級オーディオ雑誌を買ってきて、ありったけのハイエンド機器をそろえればいい。オーディオ・マニアはケーブルにもこだわるってのは常識で、さらにはオーディオ用に防音壁まで埋め込んだスタジオのような部屋を作るどころか、安定した電圧を確保するために自分専用の電柱まで用意する強者もいる。いや、ホント、金があるならやってくださいませ。確かにとんでもないクオリティの音を楽しむことができるんだそうな。残念がら、当方も貧乏人。宝くじが当たったら、考えますが、今のもので充分。オーディオ機器よりもいいレコードを集めたいという考え方を好みますな。

これは珍しいなぁ。あがた森魚氏による初監督作品『僕は天使ぢゃないよ』からのカットではないかしら?曲は、もちろん、大瀧詠一の『びんぼう』

 さて、すでに経済的には見事に後進国となったこの国で、そんな金持ちは一握りだろうし、そうではなくても端っからそこまでこだわる酔狂なんていないだろう。もちろん、そういった方々は尊敬に値するし、下手をするとこの連載がそんな泥沼にはまっていく人達を生み出すきっかけとなるのかもしれないが、そうなったとしてもご勘弁を。それはともかく、「これからアナログで聞き始めたい」って人のほとんどは、その昔中産階級と呼ばれた、現実的には、いわゆる「ふつうの人達」ではないかと察する。当然ながら、いきなり何十万円もの金をつぎ込むには抵抗がある。が、実は、めちゃくちゃな金額をかけなくても充分にアナログを楽しむことはできるのだ。

 なにはともあれ、これからアナログを楽しむ人達にとって、絶対に必要なものといえば、その入り口、レコードを再生するためのプレイヤー。最も簡単で格安なのは、レコード鑑賞の歴史をさかのぼって、最初に普及した、ポータブル電蓄、あるいは、卓上プレイヤーと呼ばれるものかもしれない。ほとんどは7インチのシングル盤の再生を念頭に置いたコンパクトなサイズで、12インチのLPを再生するとはみ出してしまうようなタイプ。スピーカーも内蔵されていて、手元に届いたそのとたんにレコードを楽しむことができる。しかも、日本でレコードが普及し始めた頃、それを牽引したのがこのタイプ。というので、特に昔のシングル盤はこういった機種やAMラジオで最もよく「鳴る」ようにマスタリングされて、レコード盤の溝もカットされて、プレスされていたという話も伝わる。逆に言えば、あの時代の音を楽しむ「おもちゃ」として考えると、高級オーディオを持っている人達だって、手を出したいと思えるのほどの魅力を感じさせるのがこのタイプなのだ。

"電蓄ん”
わずか5000円弱で購入した卓上プレイヤー、"電蓄ん”2台を簡単なミキサーにつないで高齢者の養護施設で出張DJをしたときの模様。RCAケーブルでカラオケ用スピーカーにつないで遊ぶんですが、昔の音が大受けなのです。

 しかも、当然のように時代の進化に加えて、昨今のアナログ・ブームのおかげで様々な機種をみつけられるのも面白い。ポータブル、要するに持ち運び可能なものだと、当時普及したシンプルなものをリメイクしたレトロなタイプから、まるで小さなスーツケースのようなものもある。ほとんどの機種では45から33に78回転と、7インチのシングル盤から10インチ、あるいは12インチのLPなどにも対応していて、SPの再生も可能なものも数多く発表されている。しかも、USBなどを使った充電池内蔵モデルやBluetoothに対応している機種もあり、なかなか便利なのだ。しかも、ヘッドフォンから外部のアンプなどに接続することも可能なステレオミニ・ジャックやRCAケーブル(両先端が白と赤のプラグに分かれているもの)用の端子も加えられているものがほとんど。もし、自宅に埃のかぶったCDラジカセとか、コンポなんて物があるんだったら、そのアンプにつないでみれば、そこそこの音では鳴ってくれるのだ。このあたりの機種なら、ネットでググってみると、5000円前後の価格帯からみつけることができるはずだ。

 このタイプの据え置き用も多種多様で、単純にレコード・プレイヤーにスピーカーを加えたように見えるタイプから、カセット・デッキ(レコーダー)にCD、あるいは、CDレコーダーやAM/FMチューナー&アンプ付きの家具のように見えるもの、アナログ音源をUSBメモリかなにかにデジタル化することができるものや、なかには大昔の蓄音機を模倣したラッパ型のスピーカーを備えたものもある。自宅やお店の演出なんてことを考えたら、そんなものもありなんでしょうな。その遊び具合によって価格も千差万別なので、予算と趣味に応じてこういったものを選んでいくのもオツなのかもしれない。

 ただ、たいていの場合、こういったタイプのものは、あくまで「おもちゃ」的な家電製品で、オーディオ機器と呼ぶにふさわしい音質は期待しない方がいいように思える。もちろん、すべてを実際に試聴するのは不可能で、音の好き嫌い、こだわりなんぞ個人によって違うので、経験上の推測でそう判断しているに過ぎない。ひょっとすると、コストパフォーマンス最高の出物があるかもしれないが、こういったタイプのものの音を実際に聞いて「すげぇ」なんて思った経験はない。

 加えて、レコードを再生するときに最も重要な部分といえば、物理的にレコードに接触するレコード針(スタイラス)なんだが、こういった機種で主流として使われているのは安価なサファイア針。一般的に高音質なオーディオを楽しむプレイヤーのカートリッジで使用されているのはダイアモンド針で、寿命も長くて音もいいとされている。そのあたりが判断の要になるのかもしれない。

Jah Shaka @ Daikanyama Unit Nov.23rd in 2018
Jah Shakaが2018年11月に来日した時だったと思う。機材に関してサポートしていた方からだったと思うが、サファイア針を使用しているという話を伺った。

 とはいっても、こういった部分についても異論反論が渦巻いているので、なにをどう選ぶのかはあくまで個人の趣味嗜好による。例えば、レゲエ・ファンにはおなじみの爆音サウンド・システムで有名なジャー・シャカが好んで使っているのはサファイア針だという話も来日時に直接関わった関係者から耳にしたことがある。あの野太い音が、実は、サファイア針から出ているとすれば、それはそれで魅力を感じるじゃありませんか。ただ、その場合、寿命が数10時間といわれる一方で、ダイアモンドの場合は数100時間。おそらく、彼の場合、毎回ライヴで針を交換しているんだろうと察する。そういった使い方もあるんだろうが、一般的なリスナーにしてみれば、後者を標準として使用しているターン・テーブルの方が現実的なチョイスとなるのは言うまでもない。

 ちなみに、ポータブル・プレイヤーとして60年代に一世を風靡したコロムビアの名器、GP-3-Rが、復刻されているんだが、これをチェックしてみると、レコード針として採用されているのがオーディオテクニカ製ATN-3600L。これ、おそらく、ダイアモンド針ですな。レプリカなので、このプレイヤーに備わっているの回転数は45と33のみとシンプルで、もちろん、あの小さなガタイですから、それ相応のこぢんまりとした音しか出てこないのは仕方がない。ひょっとして、イヤフォン・ジャックからケーブルでステレオのアンプにつなぐという楽しみ方をするなんて、酔狂な遊び方をやっても面白いかもしれないけど。

 いずれにせよ、アナログのレコードを真剣に聴き始めようとするなら、ある程度の出費は覚悟すべきであることは間違いない。もし、仮に自分のまわりの年長者で、「昔使っていたステレオが埃をかぶっている」なんて話があったら、すっ飛んでいって、稼働するかどうかを確認するのもいい。また、昔買ったCDコンポ(CDプレイヤーにアンプ、スピーカーのセット)やラジカセがあるならば、入力端子にphonoがあるかどうか、まずは確認すべき。もし、あるのだったら、単純にターンテーブルを買ってきて、つないだら、それでアナログを楽しむ環境が一応は出来上がる。その場合、中古のオーディオ機器を売っているお店かネットショップで探してみればいい。アナログ文化が最も進化した頃、80年代後半あたりに製造されたターンテーブルには名器と呼ばれるものも数多く、格安で購入が可能なはず。さらに、カートリッジを好みのものにものに代えれば、かなりのサウンドが期待できるはずだ。

ONKYO FR-N7XX
すでにターンテーブルが音楽再生の主流ではなくなった時代に比較的売れていたCDコンポのひとつ。ONKYOのFR-N7XX。すでに生産終了の機種ですが、CD、MD、チューナーにUSBのMP3も再生可能。でも、phono端子はない。これにスピーカーがセットで3万円弱。

 ただ、もし、手持ちのCDコンポやラジカセににphono入力がなくて、Line inのみであれば、少し面倒かもしれない。一時期、アナログが絶滅しそうになった頃、レコード・プレイヤーが使われなくなって、このタイプが主流になっているのだ。というので、それ以前の中古プレイヤーを使うなら、フォノ・イコライザーを購入しなければいけない。ターンテーブルからカートリッジを経由して入ってくる微弱な信号を増幅するにはこれが必要不可欠。いってみれば、phono端子が備わっているということはその機能がアンプに組み込まれているということを意味している。でも、そのあたりの事情をくみ取って、最近製造されているターンテーブルにはフォノ・イコライザーを内蔵しているタイプも数多い。それを購入すれば、アナログを再生するにはなんの問題もないのだ。

TEAC TN350
phono端子のないCDコンポ等を意識して、フォノ・イコライザー内蔵で2014年に発売されたターンテーブル,TN-350。すでに生産完了で、新しいモデルはTN-350-SE。当時、これを実際に使ってレヴューした記事がこちら

 アナログ復活に刺激を受けて、中古オーディオ関連のビジネスも盛り上がっているという話もよく耳にする。探してみれば、掘り出し物も少なくはないだろう。そのあたりのお店から高級アンプやスピーカーのセットを入手するのも悪くない。加えて、この動きを受けて、ここ数年けっこう手頃な価格帯で様々なオーディオ機器が登場している。どこまで鳴ってくれるのかは不明だが、国産で7万程度の真空管プリメイン・アンプにスピーカーのセットが発表されたというニュースもあった。そういったものを購入するのもいいし、音の出口となるスピーカーなんぞ、自分で作ってしまうのも手なのだ。探せば、組み立てるだけのキットなら、わずかの金額でかなりのものを作ることができるだろう。いずれにせよ、アナログの深みにはまったら、「もっといい音で聞きたい」と試行錯誤を重ね、徐々に自分のシステムをアップグレードしていくはず。それも、また、楽しみになるのです。

文責:円盤太郎(実は、花房浩一)

当コラムで使用されている写真は、すべて筆者が撮影しております。一部、および、すべての無断使用はお断りします。


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連載コラム【アナログ・レコードは永遠に不滅です!】は毎月下旬の更新です。
次回もお楽しみに!

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