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アナログ・レコードは永遠に不滅です!(6) いかにレコードを愛するか?

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 かつてCDが音楽市場を席巻した時、消滅の危機に瀕したのがアナログ盤。ところがどっこい、姿を消し始めたのはCDで、レコード人気が再燃している。新作のみならず名盤再発も活性化され、半世紀以上昔に発表されたオリジナル盤やレア盤にいたってはプレミア価格を超えて投資対象にまでなり始めている。その魅力って? それを満喫するには? 宝物に磨きをかけるにはどうすればいいの? という方法までを紹介していこう。

第6回 やさしく、やさしく、レコードを愛する方法やいかに

 このところ、テレビCMなどでレコード・プレイヤーを見かけることが多い。おそらく、世のトレンドに敏感なプロデューサーだとか、デザイナーとか、広告代理店なんて人達の思惑が絡んで、おしゃれなイメージを与えようって魂胆なんでしょうな。でも、わかってんのかしら、この人たちってのを何度も目にしている。プレイヤーはあっても、アンプもスピーカーもないとか。まぁ、他の場所に設置しているとか、百歩譲ってBluetoothやWiFiで音を飛ばす最新式ってな発想もありなのかもしれないけど、少なくとも音を出すものがそばになかったら、おかしいでしょ、やっぱ。

 でも、それなんてまだいい方で、井筒和幸監督の『パッチギ!』でブレイクした売れっ子女優をフィーチャーしたのはひどかった。なんと、カートリッジ(レコード針が付けられている先端部分)を放り投げるようにレコード盤に針を落とすシーンが平気で使われていたのです。下手をすると、針が盤の上でジャンプして、レコードが無事では済まされない。どう考えても、撮影時に音を流していなかったのは明々白々で、アンプのヴォリュームを下げていなかったら、とんでもないノイズでびっくりするはず。針を落とした後に、ヴォリュームを上げるという絵も出てこないってことは、嬉しそうに音楽を聞いているふりをしていたのが猿芝居だったってことになります。

King Of Dub Rock Vol.2
慎重にゆっくりとレコード盤に針を落とす... それを象徴するようなサウンド・システムのDJを描いたジャケットの絵でも有名な名盤。Lloyd Coxsoneの『King Of Dub Rock part2』。この絵を描いたのは後に、アシッド・ジャズからUKジャズの時代に「Straight No Chaser」という雑誌を創刊させたPaul Bradshaw氏で、その元ネタとなったのは70年代から主にレゲエ・アーティストの撮影を続け、ボブ・マーリー最後のUKツアーで、オフィシャル写真家だったフランス人、Jean-Bernard Sohiez氏。このオリジナル写真は世界で最も頻繁に無断使用された作品と言われている。

 なによりも驚かされるのが、この映像がふつうにオンエアーされていたということ。おそらく、どこかから「これ、あり得ませんよ」というクレームが付いたんでしょう。しばらくして姿を消したように思えますが、それにしても、この非常識はどうなってんの? というところに行き着いてしまうのです。結局、あのCMのプロデューサーに始まってディレクターからプロットを書いた人、出演していた人、撮影していた人、編集していた人、最終的に内容をチェックするの人をも含めて、誰ひとりとしてレコード・プレイヤーというものを触ったことがないってことなんでしょうね。

 あり得ないなぁ... と思うのは、その昔から、ずっとレコードを聴いたことのある高年齢層か、あるいは、今もレコードを愛して止まないアナログ好きぐらいなのかね。とはいっても、10年ほど前にあるミュージシャンから「レコードは触ったことがない」と言われたこともある。おそらく、あの世代にとってCDがデフォルトで、まだミニ・コンポなんて呼ばれる、アンプやCDプレイヤーにスピーカーがセットになったようなものがふつうだったんだろう。それからさらに10余年、今は「ミニ・コンポってなに?」ってことになる。なにせ、ステレオなんて持っていないのがふつうで、CDプレイヤーでさえもう「知らない」ってな人も多いかもしれない。必要だったら、コンピュータでCDの再生はできるし、今じゃストリーミングが当たり前。しかも、耳の中に入れて聞くようなヘッドフォンがふつうで、スピーカーさえ要らない... と、オーディオ機器が無用の長物と化していったのかもしれません。

キース・ジャレットの名作『The Köln Concert』の巻頭を飾るPart1。ドイツのレーベル、ECMが生み出した永遠のヒット作で、オリジナルの品番はECM 1064/65 ST。レーベルにはECMという大きなロゴに加えて、その下に小さくRecordsと記されているらしい。ちなみに、初回以降の再発からRecordsが消えたんだそうな。が、本当にそうなのか?

 さらには、レコードを聴いたことがないという若者を自宅に招いてキーズ・ジャレットの名盤『The Köln Concert』を聞かせたときのこと、再生される音のあまりの素晴らしさに「あれ? レコードってプチプチってノイズが出るんじゃないんですか?」と言われたことがある。どこでどう転んでそれが彼らの常識となったのか? 全然わかりませんけど、そういった人達が当然の世界で始まったのがアナログ復活。だからこそ、これまでレコードとは無縁の人達に、その素晴らしさを伝えると同時に、どうやってこの豊潤な音楽の世界を満喫するのかを手取り足取り伝えなければいけない。レコードは、愛すれば愛するほどに輝きを増し、耳にしたことがないような素晴らしい音を聞かせてくれるのです。

 前回は「まずはなにからそろえていくか...」とハードウェアの入門編だったんですが、これは、その補足を含めた続編といってもいいかもしれません。テーマは『いかにしてレコードを愛すか』。レコードをターンテーブルにのせる前に、どうするのか? そのあたりから、始めなければ、せっかくのお宝が台無しになってしまうかもしれないのです。

 アナログのレコードが気になっているなら、おそらく、コロナで大騒ぎになる前、こんな話を耳にした人も多かったのではないかと察するがどんなものでしょ。海外から中古レコードをを求めて来日する人がいっぱいいて、大量に買い込む外国人も珍しくないという話。「日本でしか手に入らないレアものがある?」とか「シティ・ポップが海外でも人気が出始めている」とか、テレビで見たことがあるってのも、まぁ、理由のひとつかもしれません。でも、なによりも言えるのは日本の中古レコードは新品のように美しいものが多いというのがその理由の筆頭なのです。個人のコレクターからすればそれが大きな魅力で、バイヤーたちが大量仕入れに訪れるのが国内の中古レコード屋。しかも狙い目は日本盤と、台湾で中古レコードを営んでいる友人もいつもそんな話をしてくれます。実際、彼のお店の在庫のほとんども、彼が好んで聞くのも日本盤なのです。

 なぜそうなったのか? まずは、その昔からレコードは高級品だったからという歴史のせいかもしれません。なにせ、シングル盤が300円で売られ始めた1954年の、大卒公務員の初任給が8700円でラーメンが一杯35円の時代。単純比較は難しいけれど、シングル盤1枚の値段が今のラーメン20杯分の値段で、LPにいたっては1800円と、初任給の20%ぐらいにもなります。こういった統計的な数字ってばらつきがあるんですが、あるサイトによると現在の日本人の平均年収が436万円なんだそうな。その金額、にわかには信じがたいんだけど、そうだったとして、月収が36万円ぐらい? わおぉ、金持ち!って感じですが、仮にそうだとしたら、LPの値段を今に換算すれば、7万円強!? そこまで気張って買ったものをぞんざいに扱えるわけがないじゃありませんか。

ジャケットからレコードを出すとき
ジャケットからレコードを取り出すとき、保護袋に入っている状態で抜き出して、盤面には触れないように盤のエッジとレーベル面に指を添えて手にするのです。なにせ、お宝ですからね。

 まぁ、いろんな背景はあったんでしょうが、いずれにせよ、まるで腫れ物にでも触れるように扱うのが、習慣となったんでしょうね。でも、それがいいのです。だからこそ、まるで新品ような輝きを持つ中古盤が当たり前となってきたのです。今じゃ、DJと呼ばれる人達が盤面を鷲掴みにするように扱っていたりってなのを見かけますが、あれは褒められたことではないのです。そうするのは大急ぎで次の盤を用意するって業務上の理由があるから? でも、盤面には絶対に触れないのが原則。盤面に指紋も残るし、指に付着した脂がくっついちゃって、音にいい影響なんてありませんから。

 また、「レコードがすり減る」という発想もあったのかもしれません。まともなレコード針を適正針圧で使っている限り、そんなことはあり得ないんですが、昔のレコード好きは、新しいアルバムを買うと、わざわざカセット・テープにダビングをして、そっちを聞いてレコードはかけなかった... なんて話も聞きます。いずれにせよ、それが習慣となっていったんでしょう。国内の中古盤にはまるで新品のように保存状態のいいものがいっぱい存在するのです。そのあたりが日本の中古盤の素晴らしさを作ってきたのです。

 さらには、国内盤に関して言うなら、製品自体の質の高さも背景にあります。昔から、このあたりは有名で、品質に関しては、日本盤からドイツ盤にUK盤がいいとはよく言われてきたことです。もちろん、理由はいろいろあるんでしょうけど、ソフトと同時にハードの開発で世界をリードしていたのが日本やイギリス、ドイツあたり。それぞれが「いかに高音質&高品質なものを作れるか」と切磋琢磨した結果、ソフト&ハードの両面で世界をリードする製品を生み出してきたわけです。

日本盤は盤面が鏡のように輝くのです。
まるで盤面が鏡のように輝く... なんて海外のコレクターにはよく指摘されるのです。実に美しい。

 ですから、まず覚えておかなければいけないのはレコードの盤面はできるだけ触れないこと。触れていいのは盤の中央にあるレーベル面とエッジのみ。そして実際に再生するときには、そのエッジを両手で挟むように持って、盤のど真ん中にある穴をゆっくりとプレイヤー中央の出っ張りに優しく置く.. というのが、定石なのです。それが面倒な人は、レーベル面を適当にプレイヤーの中央目指して滑らせます。すると、そこに「ヒゲ」と呼ばれる筋が刻まれてしまうのですが、これが音質には全く関係ないとは云いつつも、「ずぼらな人」あるいは、「レコードの扱いがよくない人」が持っていたレコードだと判断される原因となります。

 そして、盤に針を落とすときには、優しく静かに軟着陸をするように、そっと下ろします。もちろん、その時点でアンプにはスイッチが入っていて、レコード・プレイヤーのターン・テーブルが廻っているというのが大前提。針先からレコード盤が受ける重さって、実は、当たっているところだけに関して言えば何トンという説もあるぐらいで、そのダメージを避けるためにもそうした方がいいのです。あと、アンプのヴォリュームは下げておくこと。針を落とした時にでるブチッという、大きな音がスピーカーによくないし、不快な音を聞かなくていいというものその理由のひとつです。

 さて、レコード・プレイヤーを初めて購入するときに、レコード盤を守るためにこれだけは知っておきたいことと言えば、その機能の問題。安物のおもちゃのような、いわゆる電蓄、あるいは、卓上プレイヤーに関して言うと、ほとんどが手動で針を盤に下ろすタイプ。前述のようにゆっくりと針先を軟着陸させれば盤にダメージが与えられることはまずないと思いますが、基本的におもちゃと言っていいタイプなので、高音質で聞くには、物足りないと思います。

 では、少しでも高音質でオーディオ用のプレイヤーにした方がいい... というのは当然として、フル・オートか、セミ・オートか、マニュアルにするか、といったところも考えて選びましょうね。フルオートというのは、言うまでもなく、レコード盤をターン・テーブルにのせて、スイッチを入れると、自動でカートリッジを支えているアームが持ち上がって、レコードの始まりの部分まで移動。ゆっくりと針を下ろしてくれるというタイプで、演奏が終わったら、またアームが元の位置に戻るというのもあるようですね。調べてみると、今でもけっこうな種類が販売されているのに驚かされます。

 ただ、フル・オートの場合、その行程の一部分でも問題が起きたら... レコード盤やカートリッジ、あるいは、針を痛めるのではないかという不安がつきまといます。というので、けっこう好まれているのが、セミ・オート的なもの。カートリッジを盤の頭のあたりに持っていって、手動で、あるいは、アームの根本に付いているレバーでゆっくりと下ろすタイプで、演奏が終わると、自動でアーム持ち上げられてターン・テーブルが止まるというのが一般的には好まれるようですね。

ザ・ビートルズが生み出した不朽の名作『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』のラスト、「A Day In The Life」がやたら長いフェイドアウトで終わるんですが、そのあとに聞こえてくる「Inner Groove』と呼ばれるパート。この方は、その部分を逆回転でも聞かせてくれています。ちなみに、マニュアルのプレイヤーでないとこの部分が本来のザ・ビートルズが意図していたものとして再生できないはずです。

 もちろん、そのすべてがマニュアルというものもあります。この場合、レコードが終わったら、きちんとカートリッジを下ろして、ターンテーブルを止めないと永遠に回り続けることになります。それはレコードにとっても、レコード針にとっても悲劇となるので、充分気をつけないといけません。でも、レコード再生に最低必要な機能を備えているという意味で充分。利便性では劣るかもしれないけど、もし、他の部分が故障したら... という心配が一切ないのが利点か、あるいは、安定した音を求めるオーディオ・ファンが求めているのか、一定の人気を獲得しています。それと、これにはこれでお楽しみもあって、例えば、ザ・ビートルズの傑作『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』のUK盤のオリジナル・アルバムの最後の最後に出てくる「インナーグルーヴ」という『音』を楽しむには、マニュアルのプレイヤーでないと無理なんですね。では、それだけのためにこれを手に入れるか? さぁて、あなたならどうします?

 また、ネットワーク・オーディオが当たり前になった昨今、BluetoothからWiFiを経由して直接、アンプやスピーカーに接続できる機種から、アナログ・レコードのデータ化も簡単にできる機種など、いっぱい出てきています。それぞれの用途を考えた上で、後悔しない機種を選んでいただければと思います。

文責:円盤太郎(実は、花房浩一)

当コラムで使用されているレコードは、すべて筆者コレクションを撮影しております。一部、および、すべての無断使用はお断りします。

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連載コラム【アナログ・レコードは永遠に不滅です!】は毎月下旬の更新です。
次回もお楽しみに!

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