「グラムロックレコード」というジャンル名だけではピンとこない方も多いかもしれませんが、「デヴィッド・ボウイのジャンル」といいかえれば、イメージしやすいでしょう。経済危機に陥った1970年代のイギリスにおいて、王道のロックから逸脱したグラムロックは、多くの人に活気を与える存在でした。
この記事では、グラムロックレコードの買取相場や、グラムロックレコードを少しでも高く売るためのコツを徹底解説します。前述したデヴィッド・ボウイを含む、グラムロックの有名アーティストや名盤とあわせてチェックしましょう。
グラムロックとは
「グラム」とは「グラマラス」の略で、グラムロックはすなわち「官能的(魅惑的)なロック」を表しています。後に「20世紀でもっとも影響力があるアーティスト」と呼ばれることになるデヴィッド・ボウイや、Tレックスといったバンドがグラムロックの象徴です。まずはグラムロックの歴史を紐解き、音楽的特徴を見てみましょう。
グラムロックの歴史
グラムロックは1970年代のイギリスで流行した音楽ジャンルです。当時のイギリスはオイルショックによる経済危機にあり、複雑で退屈な時代を迎えていました。そんな時代に反発するかのような特徴をもつグラムロックは、多くの人に勇気と活気を与える存在となったのです。
グラムロックの音楽的特徴
ワイルドでシリアスなスタイルが標準的なロックに対し、グラムロックは衣装やメイクのイメージが強い音楽ジャンルです。中性的に見えるスタイルを取り入れたことにより、新たなファン層をロックの世界に引き込むことに成功しています。たとえば「スレイド」は、スキンヘッドからグラムに転向して成功を収めたアーティストです。
グラムロックの有名アーティスト・名盤(レコード)
グラムロックの象徴といえるアーティストが、デヴィッド・ボウイです。もちろんデヴィッド・ボウイ以外にも、音楽誌にその名を刻んだ有名アーティストは多く存在します。この項目では、4人(4組)のアーティストと名盤、レコード買取価格の相場をお伝えしましょう。
デヴィッド・ボウイ
■活動期間:1964年~2016年
■出身:イギリス
デヴィッド・ボウイは、20世紀でもっとも影響力のあるアーティストと呼ばれ、1996年にはロックの殿堂入りをはたしたレジェンドです。多彩な音楽活動を繰り広げるなかで生み出した「ジギー・スターダスト」は、グラムロックレコードの名盤のひとつとして語り継がれています。
マーク・ボラン
■活動期間:1965年~1977年
■出身:イギリス
T・レックスのリーダーでもあるマーク・ボランは、17歳だった1965年に「Beyond The Rising Sun」でデビュー。イスラム風ロックとケルト音楽をかけ合わせたような音楽は、当時よりもむしろ現在のほうが高く評価されているのかもしれません。29歳にして交通事故で夭折した伝説的なアーティストです。
ロキシー・ミュージック
■活動期間:1971年~1976年
■出身:イギリス
ロキシー・ミュージックは、ブライアン・フェリーやブライアン・イーノも在籍したグラムロックバンドです。セカンドアルバムの「フォー・ユア・プレジャー」が全英第4位に輝くなど、デビュー直後から脚光を浴び、短い活動期間中に多くの名盤を誕生させました。
T・レックス
■活動期間:1967年~1977年
■出身:イギリス
T・レックスは、デビューから3年後の1970年にグラムロックへと方針転換し、「電気の武者」で全英1位を獲得しました。リーダーのマーク・ボランの急逝でバンドは事実上消滅したものの、2020年にはロックの殿堂入りをはたしています。
グラムロックレコードの買取相場
これまでにご紹介したアーティストによるレコードの買取相場は高く、希少性のある品は10,000円以上で査定されています。参考までに、レコードシティ買取センターにおける過去の買取事例をご紹介しましょう。
【過去の買取事例】
アーティスト | タイトル | 買取価格 |
デヴィッド・ボウイ | タイム(SS-2299) EP | 15,000円 |
デヴィッド・ボウイ | 屈折する星くずの上昇と下降、そして火星から来た蜘蛛の群れ(The Rise And Fall Of Ziggy Stardust And The Spiders From Marsの邦題)RCA-6050 | 15,000円 |
T.レックス | Rockin’&Rollon’(来日記念盤)PRP-8014 | 15,000円 |
※上記相場価格は2022年記事公開時点のものです。
過去の買取事例と違いが出ている場合もございますので、
ご不明な点は、ぜひ一度お問合せください。
※ 掲載品は、美品であり「品番」「帯の有無と種類」「生産国」「製造年」等の条件を満たした品物です。
同じように見える品物でも、「製造年が違う」「帯がない」といった理由で価値がまったく異なります。
専門家が鑑定しないと分からないものもございます。お気軽にご相談くださいませ。
買取額は参考価格です。相場の変動により、表示金額と異なる買取額になることがございます。
その他の買取事例は、「レコード買取リスト」よりご確認いただけます。
高額買取されやすいグラムロックレコードの特徴
グラムロックが脚光を浴びた時代は長く続きませんでしたが、全盛期の輝きはあまりにもまばゆく、高額での買取を見込める音楽ジャンルです。とくに高額買取されやすいグラムロックレコードの特徴を、3つの項目にわけて解説します。
人気アーティスト・曲であり、希少性が高い
前提として人気アーティストによる作品、あるいは世界的に知名度の高い楽曲ほど、高く評価されます。また、希少性も評価を左右する重大なポイントです。前提条件を満たし、なおかつオリジナル盤や限定盤などの希少なレコードならば、高額買取に期待できるでしょう。
帯付きレコード
日本人にとってレコードに帯が付いているのは、当然のことかもしれません。しかし、これは日本独自の文化であり、海外で発売されたCDには帯が付かないことが普通です。帯付きレコードを海外で収集するマニアは多く、希少品として高額で売買されています。
汚れや傷が少なく、付属品が揃っている
レコードやジャケットに傷が少なく、コンディションが良好であればあるほど、高値が付きます。また、前述した帯を含む付属品が揃い、新品に近いレコードは、高値での買取を狙いやすい状態です。汚れが目立つ場合は、簡単なクリーニングをしてから査定に出しましょう。
グラムロックレコードを高く買い取ってもらうための2つのコツ
グラムロックレコードをより高く買い取ってもらうためのコツを、2点ご紹介しましょう。2つの条件を満たせば、単体では価値が付きにくいレコードも、一定以上の評価を受けられる可能性がありますよ。
グラムロックレコードを得意としている買取業者に査定を依頼する
グラムロックレコードの買取実績が豊富な業者を選ぶことで、そのほかのジャンルに強いお店では買取に応じていないレコードにも、高い価値が付くことがあります。最低限、ロックに強い買取業者をピックアップして、複数の業者で査定を受けることも視野に入れながら、依頼の準備を進めましょう。
複数のグラムロックレコードをまとめて買取査定に出す
レコードは1枚、2枚といった単位で売却するよりも、10枚前後以上のまとめ売りをしたほうが、高く評価されます。売却を検討しているグラムロックレコードが複数枚ある場合は、小出しに査定依頼するのではなく、可能な限りまとめて査定に出しましょう。
まとめ
グラムロックレコードは、1970年代のイギリスを中心に栄えたロックの一種です。デヴィッド・ボウイやT・レックスといったアーティストが得意とし、これまでにいくつもの名盤が誕生しました。
レコードシティ買取センターでは、グラムロックを含むロックレコードの買取実績が豊富です。著名アーティスト以外の作品や、保存状態にあまり自信のないレコードの査定もお任せください。レコードシティ買取センターがお近くにない場合、送料無料の宅配買取で査定を承ります。
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