レコードを聴いていて大事な部分で音飛びしてしまう場合は、針圧が原因になっている可能性があります。
圧をどの程度かけるかによって、音がスッキリと聞こえるかが変わってくるのです。
調節がうまくいかないと違和感のある音なども入ってしまいます。
こちらではレコードを聞く時ちょうどいい音にするための針圧調整のコツなどを中心に見ていきます。
■針圧の調節ってどうするの?
レコードに魅力を感じ最近購入したばかりなどの場合、どのように針圧も調節したら良いのかわからない方も多いのではないでしょうか。
なんとなくでやってみたものの、音飛びが直らずに困っているという方もいるでしょう。
正しい調節の仕方を覚えると、自分でもピッタリと思える圧にできるようになります。
だいたい適正の針圧がありますので、その範囲以内でちょうど良いものを見つけることがコツです。
手順としてはまず針とバランスウェイトが並行になるように調節をし、ゼロバランス調整を行います。
針にかかっている重さをまずリセットしましょう。
次に目盛りで数字が書いてある部分を0にセットし、ウェイトには触れないようにします。
少しでも触ってしまうと反応して、バランスが崩れてしまうためです。
0にセットしたら目盛りを自分の理想の針圧まで回し、完了となります。
調節しない時には違和感のあった音も、きれいに奏でるようになればOKです。
目盛りを自分の理想の数値まで持っていく時には、指圧目盛りは触らずにしましょう。
■針圧がうまくいくとどんないいことがあるの?
レコードを聞くと音飛びで悩んでしまう人も多く、できる限りクリアに音色を聞きたいと感じてしまいます。
針圧がうまくいくと、音が安定して聞きやすくなります。
基本的には軽めに抑えるよりも、ある程度しっかりとレコードを抑えるようにしたほうが音飛びは防げるのです。
そのため、優しく抑えるだけではなんとなく音飛びが改善されていないと思ったら、もう一度調節をして少し重めにすると良いでしょう。
気になるノイズなども少なくなるため、クリアに聞こえます。
しかし、クリアに聞きたい気持ちからある程度強めに針圧をかけてしまうと、レコード本体が傷みます。
何回も聞いているうちに裏面にある音溝がすり減ってきてしまうため、今度は針圧をかけても音飛びが改善しないことになるのです。
その場合はレコード自体が寿命に近づいてきている可能性もありますので、針圧を調節しただけではどうにもならないかもしれません。
■針にもさまざまあるって本当?
針もすべて一緒というわけではなく、レコードの場合ステレオ針とモノ針の2種類が存在します。
そんなに大きいものでもないし、どちらを使っても同じような音が出るのではないかと思っている方もいるかもしれません。
実は聞こえ方にも差があり、好みも分かれます。
ステレオ盤では溝の構造が垂直と水平の両方にあるため、この2つの方法の音が融合し立体感のある音を奏でます。
それに対して、モノラル盤では横方向の振れだけを読み込んで音を奏でるため、溝にフィットしやすい構造になっていて迫力を感じさせる音が聞こえるのです。
たとえば、モノラル盤を使ってステレオ針を使っても音が出ないわけではありませんが、合っていないものを使用しているためノイズが入りやすくなります。
モノラル盤にはモノ針、ステレオ盤にはステレオ針を使って、ちょうど良い圧をかけて聞くのが一番聞きごたえのある音色になります。
■針は永遠とは使えない?
一度購入したらそのまま針は使えるのではないかと感じ、交換しようと考えない方もいるかもしれません。
実は針も消耗品の一つになり、ずっと同じものを使ってしまうと再生にも影響が出てしまうことがあります。
仕事が終わってから自宅でよくレコードを聞いている場合には、結構な時間針も使っていてすでに交換時期が来ているかもしれません。
さらに、手入れもほとんどしていないという場合は、きれいに毎日拭いている場合よりもさらに寿命が短くなります。
レコードの読み込みの面はしっかりとお手入れしていても、針まで気を遣っていなかったという方もいるのではないでしょうか。
定期的に交換しして、新しい針を使うようにしましょう。
だいたいの目安としてはしっかりとお手入れをしていたとしても、一般的な寿命は長くて200時間以内です。
できれば150時間以上になったタイミングで、新しい針と交換をすると良いでしょう。
■まとめ
レコードの音にノイズが入ってしまう時や音飛びがしてしまうという時には、針圧を変えるだけでも変わってきます。
どの圧で聞くかによってもスッキリ感が変わってきますので、調節の仕方は覚えておきましょう。
針には種類があり、どれを選ぶかでもレコードの音が変わります。
立体感のある音が良い、迫力を感じたいなどで自分の好みの盤と針を使って楽しみましょう。
針はずっと使えるものではなく消耗品となるので、定期的な交換は必須です。
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