「レゲエ」と聞いて、どんな曲を思い浮かべますか?
あまりレゲエを聴いたことの無い方は、おそらくボブ・マーリーを思い浮かべる方が多いと思います。
ボブ・マーリーも素晴らしい曲が多数ありますが、それはレゲエ及びジャマイカン・ミュージックのごく一部に過ぎません。
レゲエミュージックは、50年代にメント・カリプソから始まり、スカ、ロックステディ・ルーツレゲエ、ダンスホールと、時代が進むにつれ、常に劇的に変化してきた音楽でもあります。
変化してきたというのであれば他のジャズやロック、ソウルも同じじゃない?と言う方もおられると思いますが、ジャマイカのレゲエは歌詞や曲調だけでなく、音楽シーンそのものが全く異なったものになっていったということが大きな特徴です。
60年代前半にはスカが定番だったのに、後半になるとBPMがいきなり半分ほどのロックステディになりました。
70年代にはスーツを着ていたミュージシャンが髪をドレッドにしてラスタファリアンと言われるアフリカ回帰や、聖書の内容を説いた内容の歌を歌い出し、
80年代にはエレクトーンなどの電子楽器により、リリースされるほぼすべての曲が打ち込みの曲になり…
レゲエ・ミュージックは、昨日までの常識を全く無視して急激に変化していったのです。
ジャマイカは今も昔も非常に貧困層が多く、まともな楽器や機材を持っているのはごく一部のプロデューサーやミュージシャンのみです。 その中にあって、どの時代の音楽もいまだに世界中にファンを作り続け、求められる音楽をつくることができるジャマイカ人の頭の柔軟さと能力には驚くばかりです。
日本の秋田県とほぼ同じ面積の小さな島から、今や世界中に根付いて1つのジャンルとして確立したレゲエ・ミュージック。
聴いたことの無い方は是非体感してほしいと思います。
レゲエ・レコードについてはこちらの記事もご覧ください。
秋田県とほぼ同じ面積のカリブ諸島の小島ジャマイカ発祥の音楽「レゲエ」。 「ボブ・マーリーは知っているけど、レゲエの事はよくわからない…」という方も多いのではないでしょうか。 そんな方のために、今回はレゲエミュージックとレゲエレコードの特徴について、簡単に説明してみたいと思います! ...
市川
ダブストアのレゲエ・スタッフ。カスタマーサポート担当。