コラムを書く。お題はレコードって事になり、はて?何を書こうか考えていたら自分が子供の頃に初めて買ったレコードを思い出しました。
YMOの「ナイスエイジ」。
母親の友人宅へ行った際にそこのお兄ちゃんに聴かせてもらったYMOのレコードがきっかけでした。
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それまでラジオやテレビから流れてくる音楽=歌謡曲的なモノ、学校の授業で関わるモノが自分の知る音楽だったのがひっくり返ったのです。
聴いた事の無い摩訶不思議なシンセサイザーの音に夢中になります。
なんとなく身の回りで流れている音楽を聴いているのでは無くて、もっとこんな不思議な音を聴いていたいと思うようになったワケです。
確か小学4年生位。そして中学生から高校生位の頃、聴いた事の無かった音色から聴いた事の無い音楽を求めだします。
丁度パンクやニューウェーブを軸にしたインディーズの波が訪れた時代。
少し成長した自分はより刺激的な音を求めた結果このインディーズの波にまんまと呑まれるワケです。
流行は後回しどころか全否定で、パンクロック~ハードコアに始まりサイコビリー、ポジパン、ノイズ、インダストリアル等々、面白そうなモノ何でも手を出すのです。
しかしこのインディーズってのは自主制作なのでプレスされている枚数が極端に少なかったりするワケです。だから中々手に入らない。
聴いてみたくてもラジオなんかではかけられない代物も多々あり、今みたいにネットも発達していないから試聴とかでチラッとだけ聴く事すら出来ない。
とにかくレコードを手に入れるしか無かったのです。
頑張って手に入れたレコードが実際つまらなかったなんて事もありましたが、手に入れて家へ帰って針を落とすまでの時間はワクワクしていたのを良く覚えていますね。
あの頃から30年以上経って、何でもネットで聴けるようになってくるとあのワクワクした感じは無くなったなとか思います。
またインディーズって言葉から来るイメージも何だか随分変わったとも思うのです。
今、たまにあの頃を思い出して、あの時聴く事が出来なかったバンド、アーティストをYouTubeなんかで検索してみるのです。
いったいどんな音だったんだろう?とか思って捜すのですが、意外とあの時代の音源や映像等は少なくてちょっとガッカリします。
まだ携帯電話すら普及していない時代だけに当然かとは思います。
しかしながら世間一般的にはバブル景気で日本で一番お金が回っていた時代なのに、あんなに面白かったシーンの記録が実に少ないってのはちょっと残念です。
鎌田
ダブストアのレゲエ・スタッフ。レゲエビジネス歴は約30年。