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2026.03.31

約7分

レコードの種類・形状完全ガイド|サイズ・回転数・EP/LPの違いから盤面構造まで徹底解説

レコードの種類・形状完全ガイド|サイズ・回転数・EP/LPの違いから盤面構造まで徹底解説
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この記事がオススメな方

  1. アナログレコード初心者:レコードプレーヤーを購入したばかり、または購入を検討している初心者層です。7インチ・12インチの違いや33⅓rpm・45rpmの回転数の意味を体系的に理解したい読者に適しています。物理規格・用語定義を正確に整理した内容のため、基礎理解を確実に固めたい層に有効です。
  2. 中古レコードの売買を検討している層:EP・LPの違いやドーナツ盤の規格、盤面状態の構造理解が必要な読者です。サイズ・回転数・溝規格を正確に把握することで、商品説明の理解や査定基準の前提知識として活用できます。スペック差異を事実ベースで把握したい層に適しています。
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本文概要

1. サイズ規格の整理

  • レコードは7インチ・10インチ・12インチの直径規格で分類され、それぞれ寸法が物理的に定義されています。サイズの違いは単なる外形差ではなく、円周長と線速度に関係し、収録時間や溝設計に影響します。12インチ盤は外周が長いため、同一回転数条件下でより長時間収録に適した設計が可能です。

2. 回転数と溝規格の違い

  • レコードの回転数は33⅓rpm、45rpm、78rpmの三種類が歴史的に確立しています。33⅓rpmと45rpmはマイクログルーブ規格、78rpmは主にシェラック製の粗溝規格として使用されました。回転数の違いは単位時間あたりの溝通過長に影響し、記録条件と収録時間に関係します。

3. EPとLPの定義

  • LPは長時間再生を目的とした33⅓rpm盤で、主に12インチ規格として流通しています。EPはシングルより収録曲数が多い中間形態で、主に7インチ45rpm盤として普及しました。両者の違いはサイズだけでなく、収録時間と商業分類に基づいています。

4. 盤面形状とセンターホール規格

  • レコードは円盤状で、中央にスピンドル穴を備えています。標準穴径は約7.24mmで、米国45rpm盤には約38mmの大型穴仕様(通称ドーナツ盤)が存在します。溝は外周から内周へ向かう螺旋構造で、最終部にはランアウトグルーブが設けられています。

5. 音溝構造と記録方式

  • レコードは機械的アナログ媒体であり、音声信号を溝の振動として記録します。モノラルは横振動、ステレオは45/45方式で左右チャンネルを記録します。マイクログルーブの溝幅やスタイラス寸法は規格値として定義されており、再生は物理法則に基づく機械的変換によって行われます。

1. レコードのサイズ規格(7インチ・10インチ・12インチ)

アナログレコードは直径によって分類されており、国際的に流通している主な規格は7インチ、10インチ、12インチの三種類です。7インチは直径17.78センチメートル、10インチは25.4センチメートル、12インチは30.48センチメートルと定義されています。これらの寸法は製造規格として確立されており、物理的に測定可能な固定値です。

12インチ盤は外周が長いため、同一回転数で再生した場合、外周部における線速度が高くなります。線速度とは、スタイラスが単位時間あたりに通過する溝の長さを意味し、回転体の円周運動に基づく物理量です。外周が長いほど単位時間あたりに読み取れる溝長が増えるため、長時間収録に適した設計が可能になります。このようにサイズの違いは単なる寸法差ではなく、記録密度や収録時間に直接関係する物理的条件と結びついています。

2. 回転数の種類(33⅓rpm・45rpm・78rpm)とその規格

レコードの回転数は毎分33と3分の1回転、45回転、78回転の三種類が歴史的に確立しています。33⅓rpmと45rpmはマイクログルーブ規格に属し、78rpmは主にシェラック素材を用いた粗溝規格として使用されました。

1948年にコロンビア・レコード社が33⅓rpmのマイクログルーブLPを発表し、翌1949年にRCAが45rpmシングルを発表したことにより、長時間再生が可能な塩化ビニル製レコードが普及しました。これ以前に主流であった78rpm盤は溝幅が広く、収録時間は数分程度に限られていました。回転数が変わると、スタイラスが単位時間あたりに通過する溝の長さが変化します。これは角速度と半径によって決まる円運動の基本法則に基づくものであり、回転数の違いは記録条件に直接影響します。

3. EPとLPの定義と商業分類

LPは「Long Playing」の略称であり、33⅓rpmマイクログルーブ盤の導入とともに定義された長時間再生盤を指します。一般的には12インチ盤で構成され、片面約20分前後、両面で約40分前後の収録が可能です。これは溝間隔の設計と回転数に基づく物理的制約の範囲内で成立しています。

一方、EPは「Extended Play」の略称で、シングル盤よりも多い楽曲を収録する中間的形態として1950年代に普及しました。主に7インチ45rpm盤で構成され、複数曲を収録する形式です。EPとLPの区別は物理寸法のみではなく、収録時間および商業的流通分類によって定義されています。これらは業界内で長年使用されてきた用語であり、規格上の呼称として確立しています。

4. 盤面形状とセンターホール規格(ドーナツ盤)

レコードは円盤状の媒体であり、中央にはターンテーブルのスピンドルに装着するための穴が設けられています。標準的なセンターホール径は約7.24ミリメートルで、これはターンテーブル側のスピンドル規格に合わせて設計されています。

米国で普及した45rpmシングル盤の一部には直径約38ミリメートルの大型穴が採用されました。この大型穴仕様は一般に「ドーナツ盤」と呼ばれ、専用アダプターを用いて再生されます。この仕様はRCAが45rpm規格を普及させる際に導入した設計です。

盤面の溝は外周から内周へ向かって連続した螺旋状に刻まれています。再生終了部にはランアウトグルーブが設けられ、音声信号が記録されない無音領域が存在します。これらはすべて製造工程および再生機構に基づく構造上の事実です。

5. 音溝の仕組みとステレオ記録方式

レコードは機械的アナログ記録媒体であり、音声信号を物理的振動として溝に刻み、それをスタイラスで読み取る構造を持っています。モノラル盤では横方向の振動のみが記録され、スタイラスは左右方向の変位を検出します。

ステレオ盤では45/45方式が採用されています。この方式は1957年にウェストレックス社によって実用化され、左右チャンネルの信号を溝の両側壁に対してそれぞれ45度の角度で記録する仕組みです。左右の信号成分はベクトル合成によって再生され、電気信号へ変換されます。

マイクログルーブ盤の溝幅は約0.001インチ(約25マイクロメートル)程度であり、対応するスタイラスの先端半径は約0.7mil(約18マイクロメートル)などが使用されます。これらの数値は物理的測定に基づく規格値です。

レコードの重量は製品仕様として120グラムや180グラムなどが存在しますが、これは製造時の材料量に基づく表示値です。音の記録方式そのものは機械振動と電気信号の相互変換に基づいており、物理法則に則って成立しています。

まとめ

レコードは7インチ・10インチ・12インチの物理寸法規格で分類され、33⅓rpm・45rpm・78rpmという回転数規格と組み合わせて製造される機械式アナログ記録媒体です。LPは主に12インチ33⅓rpmの長時間再生盤、EPは主に7インチ45rpmの複数曲収録盤として商業分類されています。盤面は外周から内周へ向かう螺旋状のマイクログルーブ構造を持ち、モノラルは横振動、ステレオは45/45方式で音声信号を物理振動として記録します。センターホール規格やドーナツ盤仕様といった構造的差異も含め、レコードは寸法・回転運動・溝形状という物理法則と歴史的工業規格に基づいて成立している媒体です。

ライター紹介:鈴木 玲奈 (Reina Suzuki)

プロフィール:

音楽ジャーナリストおよびエデュケーター。
ジャズを中心に幅広い音楽ジャンルに精通し、初心者から音楽愛好家まで幅広く音楽の魅力を届ける。

大学で音楽学を専攻し、音楽理論と歴史について学ぶ。卒業後は、音楽雑誌のライターとしてキャリアをスタートし、音楽の多様性とその影響についての執筆を続けている。

音楽に対する深い愛情と情熱を持ち、特にジャズの豊かな歴史とその進化に魅了され、音楽の素晴らしさをより多くの人々に伝え、その魅力を共有することが目標。

専門分野:

  • ジャズおよびその他の音楽ジャンルの歴史と文化
  • 音楽理論とパフォーマンスの解説
  • 音楽教育および教材の作成
  • アーティストのインタビューとレビュー

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