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2025.06.28

約6分

レコードプレーヤーによる音飛びの原因と解消方法

レコードプレーヤーによる音飛びの原因と解消方法
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この記事がオススメな方

  1. レコード初心者で、音飛びの原因に戸惑っている方:レコードを再生し始めたばかりで、突然の音飛びに驚き、原因がわからず困っている方におすすめです。正しい扱い方や設定方法を、信頼できる情報に基づいて知ることができます。
  2. 中古や譲り受けたレコードプレーヤーを使用している方:家族や知人から機材を受け継いだものの、調整状態や劣化具合が不明な方に向いています。再生環境を適切に整えるためのチェックポイントを学ぶことができます。
  3. レコードのクリーニングやメンテナンスを正確に行いたい方:自己流でお手入れしているけれど、正式な手順や使用すべき道具に不安を感じている方に適しています。メーカーの推奨方法に基づいた安心できる対策を知ることができます。
  4. カートリッジや針圧などの技術調整に関心のある方:音質を高めるために、トーンアームやアンチスケーティングなどの細かな調整を正しく行いたい方におすすめです。専門的な内容を確かな根拠に基づいて理解できます。
  5. オーディオ機器の販売・修理に携わる方や研修中のスタッフの方:専門知識のある方向けに、エビデンスに裏付けられた情報を基礎資料としてご活用いただけます。特に、技術サポートや接客に自信を持ちたい方に役立つ内容です。

本文概要

1. レコード盤の異物付着によるトレース不良

  • レコード盤に付着したホコリや皮脂などが針の動きを妨げ、音飛びの原因になります。静電気除去や湿式クリーナーを使った定期的な清掃と、適切な湿度での保管が効果的です。

2. トラッキングフォース(針圧)の設定不良

  • カートリッジごとに定められた針圧設定を守らないと、針が浮いたり盤面を傷つけたりして音飛びが発生します。トラッキングフォースゲージを使って、正確に調整することが大切です。

3. プレーヤーの設置面の水平精度不足

  • プレーヤーが水平に設置されていないと、トーンアームに偏った力がかかり、正確なトレースができず音飛びが起こります。水準器で水平を確認し、振動の少ない環境で使う必要があります。

4. トーンアームのベアリング不良・摩耗

  • トーンアームの軸受け(ベアリング)が摩耗していると、スムーズに動かず針が溝を正しく追従できません。サービスマニュアルに基づいた点検と調整、必要に応じた修理が求められます。

5. カートリッジの交換時期と管理不足

  • 針の寿命を超えて使用すると、トレース精度が落ちて音飛びが発生しやすくなります。メーカーが示す使用時間を目安に定期的な交換を行い、針先の状態を定期的に確認することが必要です。

レコード盤の異物付着によるトレース不良

音飛びの直接的な原因として最も多く報告されているのが、盤面に付着したホコリ・皮脂・カビなどの異物が針先のトレースを妨げる現象です。特に静電気によって付着した微細な埃は、カートリッジの追従精度を損ない、物理的に溝を乗り越えてしまう「ジャンプ現象」を引き起こします。
Technicsの公式ガイドでは、静電気除去ブラシや湿式クリーナーを使った清掃の必要性が明記されており、「円周方向にブラシをかけ、乾拭き後は盤を完全乾燥させること」が推奨されています。また、保管湿度は40~60%が適正とされており、これを超えるとカビ発生の原因にもなるとされています。

トラッキングフォース(針圧)の設定不良

Audio-TechnicaやOrtofonなどの主要カートリッジメーカーは、それぞれのカートリッジに対して推奨針圧を明示しています。たとえば、Audio-Technica AT-VM95Eでは1.8g〜2.2gの範囲で設定するよう明記されており、この範囲外ではトラッキング性能が保証されません。
針圧が軽すぎると針が盤面から浮き上がる傾向が強まり、重すぎると盤面の摩耗が進むため、マニュアルに従った正確な設定が必要不可欠です。針圧の確認には専用のトラッキングフォースゲージ(電子/アナログ)が使われ、アナログプレーヤーの調整項目の中でも最も基礎的かつ重要なポイントとされています。

プレーヤーの設置面の水平精度不足

Technics SL-1200シリーズやRega Planarシリーズのマニュアルでは、ターンテーブルの水平設置が音飛び防止の基本であることが強調されています。特にストレート型トーンアームを使用するモデルでは、盤面に対するアーム角度の変化が直接トラッキング精度に影響を与えるため、水準器を使用して前後左右の傾きを補正する作業が必要です。
水平設置されていない場合、カートリッジに不要な外力が働き、再生時にトレースが乱れて音飛びや歪みが発生することが技術解説書でも明記されています。

トーンアームのベアリング不良・摩耗

長期間使用されたレコードプレーヤーでは、トーンアームの水平・垂直方向の回転軸(ベアリング)にガタつきや摩耗が生じるケースがあります。これにより、カートリッジが溝に正確に追従できず、特定の位置で針が跳ねる・止まる・急に移動するといった現象が発生します。
Technicsのサービスマニュアルには、ベアリングの動作確認方法として「フリクションレスにスムーズな動作が確保されていること」が点検基準として記載されており、異常がある場合はベアリング調整または交換が必要です。非接触型マグネティック・ベアリング搭載モデルではこれらの影響が抑制されますが、それでも精密点検が必要とされています。

カートリッジの交換時期と管理不足

カートリッジの針先は、材質により明確な使用限界が設定されています。たとえば、Ortofon 2Mシリーズでは寿命1000時間以内とされており、これを超えると針先の接触角度が変化し、音質劣化とトレース不良を引き起こすことが公式資料で明記されています。
また、スタイラスの欠け・変形は目視で確認しにくいため、ルーペまたはスタイラス専用顕微鏡による定期的な検査が推奨されています。カートリッジ交換は、使用状況・保管環境・清掃頻度により前後するため、再生時間のログ管理や定期点検が不可欠です。

まとめ

レコードプレーヤーの音飛びは、盤面の汚れやカビ、針圧設定の不備、設置の傾き、トーンアームの摩耗、カートリッジの劣化など、物理的・機械的な要因により発生します。これらはすべてメーカーや専門機関が示す正しい手入れ・調整・管理を行うことで予防・改善が可能です。

ライター紹介:鈴木 玲奈 (Reina Suzuki)

プロフィール:

音楽ジャーナリストおよびエデュケーター。
ジャズを中心に幅広い音楽ジャンルに精通し、初心者から音楽愛好家まで幅広く音楽の魅力を届ける。

大学で音楽学を専攻し、音楽理論と歴史について学ぶ。卒業後は、音楽雑誌のライターとしてキャリアをスタートし、音楽の多様性とその影響についての執筆を続けている。

音楽に対する深い愛情と情熱を持ち、特にジャズの豊かな歴史とその進化に魅了され、音楽の素晴らしさをより多くの人々に伝え、その魅力を共有することが目標。

専門分野:

  • ジャズおよびその他の音楽ジャンルの歴史と文化
  • 音楽理論とパフォーマンスの解説
  • 音楽教育および教材の作成
  • アーティストのインタビューとレビュー

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