1969年、イギリスのロック界に彗星のごとく現れたキング・クリムゾンは、最初の解散までの5年間で衝撃的なリリース・パフォーマンスを繰り返しました。彼らが残したレコードの中で、特に高く取引されているのはどの楽曲なのでしょうか。ロックバンドとしての魅力にも触れながら、買取価格の相場に迫ります。
キング・クリムゾン(King Crimson)の高価買取が期待できるレコード3選
キング・クリムゾンはこれまでに14のシングルと13のスタジオアルバムをリリースしてきました。その中でも特に高価買取が期待できるレコードは以下の3枚です。
<キング・クリムゾンの高価買取が期待できるレコード3選>
・クリムゾン・キングの宮殿(P1072A)
・Lizard(Rock Age花帯)(P8049A)
・Red(ILPS9308)
高値で取引されている理由と、買取価格の相場を見ていきましょう。
クリムゾン・キングの宮殿(P1072A)
1969年にリリースした最初のアルバムで、プログレッシブ・ロックというジャンルを確立した作品でもあります。収録された楽曲に勝るとも劣らないほどのインパクトを残しているのがジャケットです。ダイナミックな構図で描かれた男性の顔は一度見たら忘れられないほどで、「ジャケ買い」した人も多いのではないでしょうか。さまざまなパターンが販売されてきましたが、赤ラベルには100万円の値がつくこともあります。
Lizard(Rock Age花帯)(P8049A)
デビューアルバムを引っ提げてアメリカツアーを行っている最中、キング・クリムゾンのメンバーは続々と脱退し、空中分解状態に陥ります。そんな中で交友関係のあるミュージシャンを頼り、なんとか作り上げたアルバムがLizardでした。希少なRock Age花帯盤には、50,000円前後の買取価格が付きます。
Red(ILPS9308)
主要メンバー3人が揃い踏みで生み出したレコードとしてはRedが最終作です。タイトルに使われたRedは、過去のキング・クリムゾンのイメージを一新するかのような重厚な曲調で、多くのファンに新時代の到来を予感させました。買取価格の相場は15,000円前後です。
プログレッシブ・ロックの有名バンド「キング・クリムゾン(King Crimson)とは」
続いて、プログレッシブ・ロックというジャンルを確立したキング・クリムゾンのプロフィールを紹介します。
【キング・クリムゾンのプロフィール】
メンバー(現在のメンバー) |
ロバート・フリップ、ジャッコ・ジャクジク、メル・コリンズ、トニー・レヴィン、パット・マステロット、ギャヴィン・ハリソン、ジェレミー・ステーシー |
出身地 |
イングランド・ロンドン |
活動期間 |
1968年~1974年、1981年~1984年、1994年~2011年、2013年~ |
レーベル |
EGレコード |
音楽ジャンル |
プログレッシブ・ロック |
公式サイト |
- |
1968年から音楽活動をスタートさせ、2回の活動休止期間を経て現在にいたります。還暦を超えたメンバーも多いのですが、今でもその演奏能力は衰えておらず、多くの人の心を掴むライブを精力的に行っています。
キング・クリムゾン(King Crimson)の魅力
キング・クリムゾンは、古典的なロックにクラシックやジャズの要素を混ぜ、複雑に楽曲を構成させる「プログレッシブ・ロック」の生みの親です。音楽に乗って楽しむ従来のロックスタイルから、想像を促すロックスタイルへと誘った異質さがキング・クリムゾン最大の魅力といえます。また、解散と再結成を繰り返しながら、それぞれの時期で異なる音楽スタイルを見せてくれることも特徴のひとつでしょう。
キング・クリムゾン(King Crimson)のアルバム一覧
続いて、キング・クリムゾンの主なアルバムをご紹介します。
【キング・クリムゾンのアルバム一覧】
タイトル |
発売年 |
クリムゾン・キングの宮殿 |
1969年 |
ポセイドンのめざめ |
1970年 |
リザード |
1970年 |
アイランド |
1971年 |
太陽と戦慄 |
1973年 |
暗黒の世界 |
1974年 |
レッド |
1974年 |
ディシプリン |
1981年 |
ビート |
1982年 |
スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアー |
1984年 |
スラック |
1995年 |
ザ・コンストラクション・オブ・ライト |
2000年 |
ザ・パワー・トゥ・ビリーヴ |
2003年 |
キング・クリムゾン(King Crimson)の有名な曲一覧
キング・クリムゾンの楽曲の中でも、特に日本での知名度が高い曲は以下のとおりです。
【キング・クリムゾンの有名な曲一覧】
タイトル |
作品 |
制作国 |
イージー・マネー |
トヨタ「イスト」/CM曲 |
日本 |
21世紀のスキッツォイド・マン |
ペプシ/CM曲 |
- |
|
脳男/映画主題歌 |
日本 |
高価買取されやすいキング・クリムゾン(King Crimson)のレコードの特徴
高価買取されやすいクリムゾン・キングのレコードには、以下のような特徴があります。 <高価買取されやすいキング・クリムゾンのレコードの特徴> ・オリジナル盤 ・帯付きレコード ・プロモ盤 ・付属品が揃っているレコード ・保存状態の良いレコード 上記の特徴を持つレコードがなぜ高く評価されるのか、次項で詳しく見ていきましょう。
オリジナル盤
オリジナル盤とは、その楽曲の中で最初にプレスされたレコードです。オリジナル盤は後発するレコードと比べて音質が良く、さらにプレス数が少ないレコードは希少性も伴うため高値で取引されています。
帯付きレコード
商品の宣伝として帯をつけたレコードも多く出回っており、そんな「帯付きレコード」も高値で取引されています。特に、70年代にワーナーパイオニアからリリースされたレコードに付帯した「ロックエイジ帯」は貴重です。ロックエイジ帯は花が描かれたデザインが特徴で、「花帯」とも呼ばれます。
プロモ盤
ラジオ局や関係者への配布用に作られたプロモ盤は、通常は一般に出回らないレコードです。「見本」「SAMPLE」などの文字が刻印されたプロモ盤は希少であり、あまり高値がつかないタイトルでも高価買取される場合があります。
付属品が揃っているレコード
帯や歌詞カードなどの付属品が揃っていて、新品の状態に近いレコードも高く買取されています。たとえコンディションが悪かったとしても、付属品は揃えた状態で査定に出すのがおすすめです。
保存状態の良いレコード
レコードはあくまでも聴いて楽しむものですから、ノイズなく音を流せる状態のものが好まれます。付属品を含めて保存状態が良ければ、今後も長く現役として稼働させられると判断されやすく、高価買取を見込めるでしょう。
キング・クリムゾン(King Crimson)のレコードの買取相場
キング・クリムゾンのレコード買取相場は、希少かつ保存状態も良いものであれば10,000~50,000円、さらにレアなレコードなら数十万円単位の値がつきます。参考のひとつとして、レコードシティ買取センターの買取事例をチェックしてみましょう。
【過去の高価買取実例】
タイトル |
フォーマット |
規格番号(品番) |
生産国 |
買取価格 |
In The Court Of The Crimson King(Rock Age花帯,インサート訂正有) |
LP |
P8080A |
日本 |
70,000円 |
クリムゾン・キングの宮殿 |
7インチ |
P1072A |
日本 |
4,000円 |
リザード |
LP |
P8049 |
日本 |
高額ASK |
クリムゾン・キングの宮殿 デビュー40周年記念エディション完全限定版ボックス・セット |
CD |
- |
日本 |
高額ASK |
ポセイドンのめざめ |
LP |
P8104 |
日本 |
高額ASK |
クリムゾン・キングの宮殿 In The Court Of The Crimson King |
LP |
25MM0261 |
日本 |
高価買取対象 |
その他の買取事例は、「レコード買取リスト」よりご確認いただけます。 ※掲載品は、美品であり「品番」「帯の有無と種類」「生産国」「製造年」等の条件を満たした品物です。 同じように見える品物でも、「製造年が違う」「帯がない」といった理由で価値がまったく異なります。 専門家が鑑定しないと分からないものもございます。お気軽にご相談くださいませ。 買取額は参考価格です。相場の変動により、表示金額と異なる買取額になることがございます。
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1960年代から音楽活動をスタートさせたキング・クリムゾンは、今も現役で世界中の人々に音楽を届けています。「プログレッシブ・ロック」という新たなジャンルを確立させた彼らのレコードには、思わぬ高値がつくことも珍しくありません。もしキング・クリムゾンのレコードをお持ちでしたら、一度信頼できるお店に査定をお願いしてみてはいかがでしょうか。 自宅にあるレコードがどの程度の価値を持つのか気になるという方は、レコードシティ買取センターに査定と買取をお任せください。お客様のレコードを丁寧にチェックし、それに見合った買取額を提示いたします。ロックレコードのまとめ買いにも対応可能ですので、ご用命の際はお気軽にご連絡ください。
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