はっぴいえんどが活動した期間はわずか3年間ですが、今もなお語り継がれるほど強烈なインパクトを残したロックバンドとして有名です。海外からの需要は決して高くないものの、なぜレコードが高額で売買されるほどの人気を得ているのでしょうか。今回は、その理由と高価買取を見込める名盤について詳しく解説していきます。
はっぴいえんどの高価買取が期待できるレコード3選
はっぴいえんどがリリースしたレコードの中で、特に高価買取を期待できるものは以下の3枚です。
<はっぴいえんどの高価買取が期待できるレコード3選>
・花いちもんめ/夏なんです(BS1467)
・はっぴいえんど(URL1015)
・風街ろまん(URG4009)
まずは上記3枚の買取価格の相場とそれぞれの楽曲の特徴から見ていきましょう。
花いちもんめ/夏なんです(BS1467)
松本隆作曲、鈴木茂作詞の「花いちもんめ」は、松本隆が見た当時の東京を「花畑」にたとえた名盤です。ギターがメインでありながらも耳に残る印象的なオルガンのサウンド、そして後にシンガーソングライターとして大成する大瀧詠一による独特のコーラスにも注目しましょう。買取価格の相場は1,000~10,000円台とされています。
はっぴいえんど(URL1015)
はっぴいえんどによる1作目のスタジオアルバムです。日本語ロックとして初めてリリースされた作品として認識されていますが、内田裕也による異論を受け、日本語ロック論争を引き起こすきっかけになった1枚でもあります。日本の音楽史において重要なレコードでもあり、 買取価格の相場は10,000円前後です。
風街ろまん(URG4009)
はっぴいえんどの集大成ともいえる作品です。1964年の東京オリンピック開催以降に失われつつあった東京の牧歌的な風景を描きながらも曲調は極めて洗練されており、今でも古臭さを感じることはありません。ローリングストーンジャパンが選んだ「日本のロックアルバム500」では第1位に輝くなど評価は高く、そのため買取価格は20,000円前後と高額で取引されています。
日本のロックバンド「はっぴいえんど」とは
日本のロックバンドの祖ともいえる「はっぴいえんど」のプロフィールをご紹介します。
【はっぴいえんどのプロフィール】
メンバー |
細野晴臣、大瀧詠一、松本隆、鈴木茂 |
出身地 |
日本 |
活動期間 |
1969~1973年 |
所属事務所 |
風都市 |
音楽ジャンル |
ロック |
公式サイト |
- |
はっぴいえんどの活動期間はわずか4年間であり、レコードが大量に売れるほどヒットしたわけでもありません。しかしメンバーを見るとまさに粒ぞろいで、解散後にはそれぞれのメンバーがソロとして日本の音楽史をけん引していくことになります。
はっぴいえんどの魅力
はっぴいえんどが活動していた当時、日本では「ロック」「フォーク」「歌謡曲」がそれぞれ敵対していた時代でもありました。そんな中ではっぴいえんどは、ロックがフォークにも歌謡曲にもなることを証明するかのような楽曲を続々と発表していきます。ジャンルによる分断を破壊し、日本の音楽史における時計の針を進めたはっぴいえんどの功績は計り知れません。
はっぴいえんどのアルバム一覧
続いて、はっぴいえんどがリリースした主なアルバムをご紹介します。
【はっぴいえんどのアルバム一覧】
タイトル |
発売日 |
はっぴいえんど |
1970年8月5日 |
風街ろまん |
1971年11月20日 |
HAPPY END |
1973年2月25日 |
CITY/HAPPY END BEST ALBUM |
1973年9月1日 |
1973/9/21 ライブ・はっぴいえんど |
1974年1月15日 |
はっぴいえんどが主題歌を担当した作品
はっぴいえんどの楽曲が主題歌として採用されたことはありません。しかし「風街ろまん」に収録された「風をあつめて」は、映画「ロスト・イン・トランスレーション」「おと・な・り」「うみべの女の子」などの挿入歌として採用されています。この曲は矢野顕子、和田アキ子、太田裕美らによってカバーされており、はっぴいえんどを代表する1曲として世の中に広まりました。
高価買取されやすいはっぴいえんどのレコードの特徴
高価買取されやすいはっぴいえんどのレコードには、以下の特徴があります。 <高価買取されやすいはっぴいえんどのレコードの特徴> ・オリジナル盤 ・特典付きレコード ・付属品が揃っているレコード ・保存状態の良いレコード こういったレコードがなぜ高く評価されるのか、その理由について詳しく解説していきます。
オリジナル盤
オリジナル盤とは、マスターテープを保有した国において最初にプレスされたレコード盤のことです。オリジナル盤は初版としての価値も持ちますが、特に高く評価される理由は「音質の良さ」にあります。レコードの録音には磁気テープが用いられており、磁気テープは時間の経過とともに劣化してしまいます。そのため、マスターテープの劣化が少ない状態で作られたオリジナル盤は音質が良く、高値で取引されるのです。
特典付きレコード
特典付きレコードも、特典とセットで売りに出すと高い評価を受けられます。はっぴいえんどの場合は、45周年記念として2018年に復刻版がリリースされたアナログ盤に、大瀧詠一ジャケットデザインのポスターカレンダーや、販促キットの復刻版が特典としてついていました。これらの特典が新品に近い状態で残っていれば、査定価格は自ずと高くなるでしょう。
付属品が揃っているレコード
帯、歌詞カード、そしてジャケットといった付属品が揃っているレコードにも高値がつきます。はっぴいえんどは日本のロック史において欠かせない存在であり、今後の日本人アーティストの活躍次第では海外からも再評価されるでしょう。その場合、日本独自の文化である「帯」の有無はますます重要となります。
保存状態の良いレコード
はっぴいえんどは歴史に残るバンドでありながら、レコードを大量にヒットさせたアーティストではありませんでした。レコードの流通数そのものが少ないため、保存状態の良いレコードは貴重です。問題なく再生できる状態のレコードがあり、歌詞カードやジャケットにも大きなダメージが認められなければ、高価買取を期待できます。
はっぴいえんどのレコードの買取相場
はっぴいえんどのレコードの買取相場は15,000円前後です。レコードシティ買取センターでも以下のレコードを高値で買取した実績があります。
【過去の高価買取実例】
タイトル |
フォーマット |
規格番号(品番) |
生産国 |
買取価格 |
花いちもんめ/夏なんです |
7インチ |
BS1467 |
日本 |
5,000円 |
はっぴいえんど |
LP |
URL1015 |
日本 |
10,000円 |
12月の雨の日 |
7インチ |
BS1366 |
日本 |
10,000円 |
風街ろまん |
LP |
UX8005 |
日本 |
3,000円 |
Happy End |
LP |
SKLB6149 |
日本 |
4,000円 |
さよならアメリカさよならニッポン/無風状態 |
7インチ |
OF10(NOT ON LABEL) |
日本 |
4,000円 |
その他の買取事例は、「レコード買取リスト」よりご確認いただけます。
※上記相場価格は2022年記事公開時点のものです。
過去の買取事例と違いが出ている場合もございますので、
ご不明な点は、ぜひ一度お問合せください。
※ 掲載品は、美品であり「品番」「帯の有無と種類」「生産国」「製造年」等の条件を満たした品物です。
同じように見える品物でも、「製造年が違う」「帯がない」といった理由で価値がまったく異なります。
専門家が鑑定しないと分からないものもございます。お気軽にご相談くださいませ。
買取額は参考価格です。相場の変動により、表示金額と異なる買取額になることがございます。
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